パーキングロット
読み: ぱーきんぐろっと
会議中に出てきたが本筋から外れる議題を一時的に保留しておくための置き場。議論の脱線を防ぐファシリテーション技法です。
パーキングロット (Parking Lot) とは、会議中に出てきたものの本筋から外れる議題を一時的に保留しておくための「置き場」を指す。直訳すると「駐車場」で、議論を脱線させずに本題を進めるためのファシリテーション・テクニックだ。ホワイトボードや共同編集ドキュメントの隅にスペースを設け、後で扱う議題をストックしていく。
パーキングロットの目的
本題への集中維持
議論の脱線を防ぎ、限られた時間で本題を完結
発言を尊重
重要な指摘を「無視」せず「保留」にすることで発言者の心理的安全を保つ
次回のアジェンダ準備
保留事項が次回の議題候補として自然に蓄積
決定事項の明確化
「今は決めない」を明示することで、後の混乱を防ぐ
パーキングロットに入れるべき発言
| 判定 | 例 |
|---|---|
| 今扱うべき議題 | 本日のアジェンダに直接関係する論点 |
| パーキングロット行き | 重要だが本日のアジェンダ外 |
| パーキングロット行き | 決裁者不在で今は決めきれない事項 |
| パーキングロット行き | 情報不足で議論しても結論が出ない |
| 却下 (却下理由を明示) | 本筋と関係なく、別途扱う必要もない雑談 |
パーキングロットの運用方法
会議中のフロー
- 会議冒頭でアジェンダを共有 + パーキングロット用スペースを準備
- 本題から逸れる発言が出たら「これはパーキングロットに入れますね」とファシリテーターが宣言
- 発言内容を見える形で記録 (ホワイトボード or 共同ドキュメント)
- 会議終盤にパーキングロットを見直し、各項目を「次回扱う」「個別対応」「却下」に振り分ける
- 振り分け結果を議事録に明記
パーキングロット運用の注意点
機能不全になるパターン
- 項目を入れたまま、最後に振り分けを忘れる
- パーキングロットが「無視」と捉えられて発言者が不満を持つ
- 「全部パーキングロット」で本題が薄くなる
- 項目が次の会議に持ち越されないまま埋もれる
ブレストでの活用
ブレインストーミングでは、収束フェーズで取り上げないアイデアをパーキングロットに移しておく。これにより、出たアイデアを「捨てる」のではなく「保留」できるため、発言者の心理的負担が軽くなる。アジェンダ外の話題も同様に扱える。
現場での使用例
「議論に詰まると話を変えたがる人がいて困ってたけど、『面白い視点ですね、パーキングロットに入れて後で扱いましょう』で対応できるようになった。これは魔法のフレーズ」
「Miro でパーキングロット用の付箋エリアを作ってある。会議終盤の振り分けが見える化されて、次回アジェンダがほぼ自動で決まる」