タイムゾーン
読み: たいむぞーん
地球上の地域ごとに定められた標準時の区分で、国際的な日程調整では必須の考慮事項です。
タイムゾーンとは、地球上の各地域で採用されている標準時の区分を指す。UTC からのオフセットは 1 時間刻みだけでなく 30 分・45 分刻みの地域もあり、IANA (Internet Assigned Numbers Authority) が管理する tz database (別名 Olson database) で定義されている。日程調整において、タイムゾーンの考慮は国際的なチームでの会議設定に不可欠な要素だ。
主要なタイムゾーンと UTC オフセット
| IANA 識別子 | 略称 | UTC オフセット | 主な都市 |
|---|---|---|---|
| Asia/Tokyo | JST | +09:00 | 東京、大阪 |
| Asia/Seoul | KST | +09:00 | ソウル |
| America/New_York | EST/EDT | -05:00 / -04:00 | ニューヨーク |
| Europe/London | GMT/BST | +00:00 / +01:00 | ロンドン |
| Asia/Kolkata | IST | +05:30 | ムンバイ、デリー |
日程調整での注意点
国際チームでの日程調整では、まず全員の業務時間が重なる時間帯を洗い出す。例えば東京 (JST, +09:00) とニューヨーク (EST, -05:00) の時差は 14 時間で、ニューヨークが夏時間 (EDT, -04:00) の期間は 13 時間になる。いずれの期間でも一般的な業務時間 (9:00〜18:00) はほぼ重ならないため、どちらかが早朝か夜に参加せざるを得ない。そのときは参加する時刻を回り持ちにして、負担が一方に偏らないようにする方法がとられる。
サマータイムを導入している地域では、年に 2 回オフセットが変わるため、定例会議の時間が突然ずれる問題にも注意が必要だ。開始時刻を UTC で決めておけば、各地の何時に当たるかをその都度計算し直せるので、ずれに気付きやすくなる。ただし切り替え日をまたぐ定例は、現地時間で何時になるかを事前に共有しておくほうが確実だ。
略称でなく IANA 識別子で扱う
実務での落とし穴は、タイムゾーンを「JST」「EST」のような略称で伝えることだ。略称には重複があり (CST は米国中部・中国・キューバでそれぞれ別の時刻を指す)、サマータイムの切り替えも表現できない。カレンダーやシステムで予定を扱うときは「Asia/Tokyo」「America/New_York」の形式 (IANA 識別子) を使えば、サマータイム切り替えも含めてソフトウェアが自動処理してくれる。人間どうしのやり取りでは「UTC+9」のような数値オフセット併記が誤解を防ぐ。