フォーカスタイム
読み: ふぉーかすたいむ
会議や割り込みを排除し、深い集中を要する作業に専念するためにカレンダー上で確保する時間帯です。
フォーカスタイムとは、会議や割り込みを排除し、集中して深い思考や作業に取り組むために確保された時間帯を指す。Cal Newport が著書「Deep Work」(2016 年) で提唱した概念に基づき、知識労働者の生産性を最大化するための実践として広まった。Google カレンダーでは 2021 年に「フォーカスタイム」機能が正式に追加され、設定した時間帯の通知を自動的にミュートし、会議招集を辞退する仕組みが提供されている。
なぜ連続した時間が要るのか
- 中断された作業に完全に戻るまで平均 23 分強かかる (カリフォルニア大学アーバイン校 Gloria Mark らの観察研究、2008)
- 深い集中を維持できる時間には限りがあり、細切れの 30 分を集めても代替にならない
- 90 分程度の連続した時間を 1 ブロックとして確保するのが実践の定番
Google カレンダーのフォーカスタイム機能
Google カレンダーのフォーカスタイム機能を有効にすると、以下の動作が自動的に行われる。チャットのステータスが「応答不可」に変更される、通知がミュートされる、他者がその時間帯に会議を設定しようとすると警告が表示される。これにより、カレンダー上で「この時間は集中作業中」というシグナルを明示的に発信できる。
日程調整との関係
タイムブロッキングの一形態として、フォーカスタイムをカレンダーに「予定あり」として登録しておくことで、日程調整ツールがその時間帯を候補から自動的に除外する。ノー会議デーが組織レベルの施策であるのに対し、フォーカスタイムは個人レベルで柔軟に設定できる点が特徴だ。
定着させる鍵はチームの合意
フォーカスタイムは 1 人で設定しても、周囲が尊重しなければ機能しない。「予定あり」のブロックを見ても「空いてないなら仕方ない、でも急ぎだから」と会議を重ねてくる文化では、ブロックは形骸化する。逆に、チームで「フォーカスタイム表示中は緊急以外の連絡をしない」という 1 行の合意があるだけで、個人の設定が実効性を持つ。ツールの機能と運用の合意はセットで導入するものと考えたい。